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「すももの歌」
は戯曲「プンティラ旦那と下僕マッティ」に劇中歌として採用された歌。
1948年前半、この年の6月5日初日のチューリッヒで初演されたとき、ブレヒトが「ブランデーエンマの歌」という題名で書き加えたものだそうだ。
「ブランデーエンマ」とは、この戯曲の登場人物の「密輸業者エンマ」のことで、初演はテレーゼ・ギーゼが演じた役。
ブレヒトがこの戯曲につけた「音楽への注」によると、「すももの歌」は「民謡のメロディーに乗せて」歌われるとあり、この曲はパウル・デッサウが、1927年ころ歌われつづけていたアメリカの流行歌「ロッキーの山に春が来た時」のリフレインの曲に基づいて作曲したものだそうだ。


すももの歌

   野村 修 訳
     (注・萩 京子作品集より掲載
       詩の中の()はソングとして、歌うために手を加えたもの)

すももの実が熟れたころ
美しい青年(わかもの)を乗せた
馬車が一台、北の方から
朝の村にあらわれた。

わたしたちはすももを摘んでいた。
かれは草のなかに横になり
下からあれこれ見ていた。
そのひげには日のひかり。

わたしたしはすもものジャムを煮(て)
かれは指をつっこむ。微笑して
桶という桶のなかに・・・・
たえまなくみんなを笑わして

そのジャムが食べられるころ
美しい青年(わかもの)はもういなかった(いない)
けれど、わたしたちはそれから(けれど、それからわたしたちは)
けっしてかれを(かれをけっして)忘れなかった。



akemin雑学記
この詩はすごくエロティクな感じです!
それもそのはず「すもも」を表すドイツ語には特別な意味が辞書にのっているのです!

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