
★掲示版に興味深いメールを頂きました。
ブレヒトメニューのページにもどる
掲示板に戻る
三文オペラ3/23
バール7/28
| 3月23日(土)01時11分57秒 こんにちは、はじめまして。私は今、大学の課題でブレヒトの芝居について調べています。特に、「三文オペラ」と「母」についてです。本文中で、「母」はゴーリキーの作品を基に書かれたとありましたが、彼のどの作品を基にしたかご存知でしたら教えてください。それから、「三文オペラ」の結末、なぜマクヒィスが恩赦を受けてお金まで貰えたのか、ブレヒトはなぜそういう結末にもっていったのか?理由は社会風刺と皮肉だけなのでしょうか?いまだによく分からなくていきずまっています。それから、ブレヒトの本当の母親についてどんな人間だったのかちょっとでも知っていたら教えてください。なんだかいろいろ聞いてしまってすいません。もちろん自分でも探しているのですがなかなか使える情報に巡り会えないので・・。では、面白いお返事、お待ちしています。 |
akeminの返事です。
はじめまして、私のHPにおいで頂いて光栄です。
さて、「母」についてですね。
(「母」 ゴーリキー/井上満訳 7版カ/文庫・562p
角川文庫 昭46 700 )
をもとにブレヒトが劇化したものではないでしょうか。
「三文オペラ」もご存知でしょうが、1728年たまたまロンドンでリバイバル
上演されたばかりのジョン=ゲイの「乞食オペラ」を、ハウプトマン女史が
翻訳し、それを読んだブレヒトが、「三文オペラ」と改題し新しく台本をつ
くったものですよね。
参考になれば・・・「三文オペラ」のソングの相当の部分はヴィヨンの詩句
の剽窃(他人の文章や語句をぬすんで使うこと)だと劇作家のケルが指摘し
たことに対してブレヒトは「僕は文化財についてはだらしない男だ」と答え
たそうですが、この名言はブレヒトを読み解くために重要なことばだと思い
ました。ブレヒトは「他人の成し遂げた業績を無視してひとりで仕事するのは
科学の世界では不可能なことだが、文学においても、先人の仕事を利用する
ことは当然のことだ」と考えていたそうです。また、ブレヒトが深く啓発を受
けた老子の著作の十分の九は他人の引用だったといっているし、さらに、
「おのれだけからひねりだす思想は、狭く限られたものになりがちだ」
とも考えていたそうですよね。岩淵達治さん曰く「ブレヒトは換骨奪胎
(かんこつだったい)の名人であった」といってますが、古人の
詩文の語句や構想に手を入れ少し変えながらブレヒト独自の発想として
リニュアルさせる達人なんですね!
では、なんの為に「換骨奪胎」が必要なのでしょうね・・・?
「異化効果」と関係が深いのではないかなぁと私は思うのですが
いかがでしょうか・・・。
次の質問の
「三文オペラ」の結末、なぜマクヒィスが恩赦を受け
てお金まで貰えたのか、ブレヒトはなぜそういう結末にもっていっ
たのか?
にも「異化効果」は関係あるのだと思うのです。
つまり、異化は観客や読者の予想や期待を裏切ることで違和感を与える
手法ですよね。さらにその効果を契機に、対象に対する新しい
見方や考え方を抱かせ、新しい認識の可能性を開くことに繋げるのでしょうね。
そして、観客は目の前で展開される劇を見ながら
(見終わってから)検討し批判し、フッと自分に
置き換えハッとしてしまうのですよね!
「三文オペラ」は・・さんのおっしゃる「社会風刺と皮肉」
が込められているといわれていますが、もう一つ
それらしい理由をつけてハッピーエンドで終わる通俗劇に対する
痛烈なパロディだとも岩淵達治さんはいっています。
「ブレヒトの狙いは、ハッピーエンドで終わる通俗劇が観客に受けるのは、
見ている者と舞台の上の登場人物とは無縁であると安心して見て
いられるからだが、この「三文オペラ」は乞食や盗賊はブルジョワ
(観客も含めて)の悪をうわべだけ真似ようとする罪のない存在と
して描かれ、結果最もひどい悪はブルジョワ(観客一人一人)だと
皮肉ることにある。」のようなことが岩淵達治さんの著書にかいてありました。
最後に
「ブレヒトの本当の母親についてどんな人間だったのか?」ですね。
本当の母親っていうからには、数人母親がいたのですか?私は知りません。
もし、なにかご存知だったら私にも教えてください。
私の知っていることは、
ブレヒトの生みの親 母の名はゾフィー。
父親ベルトルト=フリードリヒ=ブレヒトはカトリックだった。
母親ゾフィーはプロテスタントだった。
ブレヒトは母の宗旨に従って洗礼をうけた。
ブレヒトが強く影響を受けたのは、
父方の祖父母カロリーネ=ブレヒトだった。
ということぐらですね。
なにか、参考になりましたらうれしいのですが・・・・。
また、私にもブレヒト関連のこと教えてください。
よろしくお願いいたします。
--------------------------------------------------------------------------------
ブレヒトさんってこんな人? 投稿者:ポリーその1
投稿日: 7月28日(日)22時41分23秒
中高年の男性への知名度も高いということを、ある酒場で知ったのが「マックザナイフ」(三文オペラ)です。登場人物のキャラクターが実におもしろく考えれれていて、が、ブレヒトは小作品もたくさん残しています。
「バール」という作品をドラマリーディングをシアターとラムで見たことがあります。
それを見ると、ブレヒトって女性を嫌悪していたのではと思いました。女とは、セックスしたがり人間で、男はその奉仕者。自分がその女性から生まれてきた汚物とでも言いたげに、自分を徹底的に口汚くののしります。
そして、ある男性のことを美しく語ります。
このバールで描かれる主人公はまちがいなく、ブレヒト自身のことと考えます。
これって、どういう人格でしょうか?
--------------------------------------------------------------------------------
わたしの返事です
ポーリーその1さんへ 投稿者:akemin
投稿日: 7月29日(月)00時21分47秒
こんばんは!
ポーリーその1さん
「ブレヒトって女性を嫌悪していたのではと思いました。女とは、セックスしたがり人間で、男はその奉仕者。自分がその女性から生まれてきた汚物とでも言いたげに、自分を徹底的に口汚くののしります。」そうなの・・?
ブレヒトに近寄る時わたしは、まず反対にしたり、逆さまにしたり、斜めにしてしてながめます!
まっすぐ入ってノックすると、必ず居留守を使われたり、隠れていて、
わたしがあちらこちら用も無いところまで除き込んだり、
結局諦めてしまったりする様子を割合みじかなどっかで目を光らせて観察しているようです!
活字になったものを、まず良くみつめたら、
感覚にザラツキや違和感や怒りを感じたところから、
爪の先で、丁寧に引っ掛けて
裏側を探っていくと何か別のメッセージが見えて来たりするんですが・・・。
あ・・・!ただ、たまに、図星のところもあって!
たとえば「男はその奉仕者」これは素直に拝聴したところです!
★もとへ戻る